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-CONCEPT- OLD記事

フィンセント・ファン・ゴッホ:ドローイング展

Vincent van Gogh: The Drawings

10/18—12/31、2005

メトロポリタン美術館

Metropolitan Museum

 

本展は、ゴッホ(1853−1890)のドローイングに焦点を当てた アメリカで初めてのメジャーな展覧会。ゴッホのドローイングは、現存するもので1100点を超えるという。アムステルダムのヴァン・ゴッホ美術館をはじめとする各国の公・個人コレクションより113点の作品が選りすぐられ、年代ごとに展示された。

Pollard Birches, first half of March 1884  

     Pen and ink, graphite, heightened with opaque watercolor, on wove paper        

     39.5 x 54.2 cm (15-1/2 x 21-3/8 in.)

     Van Gogh Museum, Amsterdam

 (Vincent van Gogh Foundation)

弟テオに宛てた手紙の中でゴッホがアートへの思いや信念を綴っていたことはよく知られている。本展ではその中からドローイングに関する数節を紹介している。ゴッホは、ドローイングは“作品をささえる骨格の様なもの”であり、“目の前の対象物から印象を抽出するための行為“だと語っている。 線は、中でも重要な要素で、”より自発的に、より誇張的に“とゴッホはつとめていた。 葦ペンやチャコール、ブラシとインク、あるいは水彩によって描かれたドローイングは、そんなゴッホのドローイングへの信念を伝えるようだ。

Street in Saintes-Maries-de-la-Mer, mid-July 1888

Reed pen, quill, and ink over graphite on wove paper

24.3 x 31.7 cm (9-5/8 x 12-1/2 in.)

The Metropolitan Museum of Art, New York

Bequest of Abby Aldrich Rockefeller, 1948

 

ゴッホが最も多くのドローイングを制作したのは南フランスのアルル滞在中(1888年2月—1889年5月)で、この時期のドローイングが本展のメインになっている。有名なアルルの跳ね橋もこの時期に描かれたもの。跳ね橋は、ゴッホに生まれ故郷のオランダと日本の浮世絵版画を彷彿させたという。ゴッホが浮世絵版画に傾倒したことはよく知られているが、その手法をまねるべく、俯瞰で小舟を描いたドローイングなどもあり、ゴッホの作品に対する積極的で実験的な姿勢をうかがわせる。また、ゴッホは完成した油彩作品をよくドローイングで描き起こしていた。それは、親しい友人や知人に最新作を知らせるためだったようだが、複数のドローイング( 一つの油彩作品から)が 本展で公開されている。そこには、線を微妙に変化させ即興を楽しむゴッホのしなやかさが感じられる。

Tree and Bushes in the Garden of the Asylum

Last week of May-first week of June 1889

     Brush, diluted oils, ink, and black chalk on wove paper

46.9 x 61.9 cm (18-1/2 x 24-3/8 in.)

 Van Gogh Museum, Amsterdam

 (Vincent van Gogh Foundation)

ややもすると激情的な側面が強調されがちなゴッホであるが、本展に並んだドローイングは目にした対象に順応したゴッホのアーティストとしての確かな技量を示すもので印象的だった。(Yoko Yamazaki)

 

Old Vineyard with Peasant Woman, May 20-23, 1890

Brush, oils, and watercolor, graphite on laid paper

44.3 x 54 cm (17-1/2 x 21-1/4 in.)

Van Gogh Museum, Amsterdam

(Vincent van Gogh Foundation)

 


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