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-CONCEPT- OLD記事

ロシア!展

RUSSIA!

9/16、2005 −1/11、2006

グッゲンハイム美術館

Guggenheim Museum

 

Dionysii

Crucifixion, from the Pavlo-Obnorskii Monastery, Moscow, 1500

Tempera on panel, 33 7/16 x 20 1/2 inches

The State Tretyakov Gallery, Moscow

Photo: © The State Tretyakov Gallery, Moscow

本展は、グッゲンハイムとロシアの主要美術館、ロシア連邦文化・映画局が提携して実現した展覧会。13世紀のキリスト教イコン作品から現代美術まで、約800年に渡る275点を超えたロシアからの美術作品を展示する。本展に際し、イリヤ・レーピンの“ボルガの船曵き人夫達”(1870−73)、カジミール・マレービッチの“ブラック・スクエアー”(1930)など国外へほとんど出たことがない作品も含まれる。オープンは、国連会議に参加していたプーチン大統領のニューヨーク滞在中に合わせ行なわれ、政治的にも重要な役割を担った展覧会となったようだ。

Ilya Repin

Barge Haulers on the Volga, 1870–73

Oil on canvas, 51 3/4 x 110 5/8 inches

State Russian Museum, St. Petersburg

Photo: © State Russian Museum, St. Petersburg

 

Ivan Kramskoy

Unknown Woman, 1883

Oil on canvas, 29 3/4 x 39 inches

The State Tretyakov Gallery, Moscow

Photo: © The State Tretyakov Gallery, Moscow

 

 

グッゲンハイムでは、螺旋構造の特徴を生かした年代順の展示が定着しつつあり、本展でもスロープを上る毎、ロシア美術史の流れをたどれるようになっている。メイン展示スペース脇のギャラリーでは、 ロマノフ家のピョートル1世(在位1682−1725)、エカテリーナ2世(在位1762−1796、エミルタージュ創設)、ニコライ1世(在位1825−55)らによるルーベンスなどの西欧絵画のコレクションをコンパクトに展示。またエミルタージュに先駆けセザンヌ、モネ、ピカソらの作品を収集したシュクキンとモロゾフのコレクションも展示されている。そのコレクションは、1910年代後半、ともにロシアで最初の近代絵画美術館となったもの。その後大戦の混乱期とスターリン統治下でコレクションは、エミルタージュ等に分散されたという。

 

Kazimir Malevich

Black Square, ca. 1930

Oil on canvas, 21 1/16 x 21 inches

State Hermitage Museum, St. Petersburg

Photo: © State Hermitage Museum, St. Petersburg

 

注目すべき点は、18、19世紀のアカデミー絵画、20世紀初頭のロシア・アバンギャルド、そしてコンテンポラリー美術に加え、1920−40年代にかけてのレーニン、スターリン統治下でのソーシャリストリアリズム絵画も含まれていること。それらは、ソビエト社会主義共和国連邦時代の政治的歴史環境がロシア現代美術にどのような影響を与えたかを暗示するものでもある。 例えば政府公認に対して非公認、つまりより個人の表現の自由に則った作品の対比がある。この公認、非公認の区別は、大戦後の冷戦下でも 対西側政策に絡んで継続する。(イリヤ・カバコフなど、非公認アーティストの一人だった。)

Gelii Korzhev

Raising the Banner, 1957–60

Oil on canvas

61 7/16 x 114 3/16 inches

State Russian Museum, St. Petersburg

Photo: © State Russian Museum, St. Petersburg

 

プレス公開に参加したミハイル・シヴィトコイロシア連邦文化大臣は、このコレクションはロシア人なら誰もが知っているアーティスト揃いだと語り、本展がロシア美術の流れを包括したものであることを強調。一方、今回の様な大掛かりな展覧会は冷戦終結後始めてであり、企画にあたり政治的経済的駆け引きがないはずは無く、本展にお役所的な展覧会と批判的な意見も聞く。(グッゲンハイムのディレクター、トーマス・クレンは、2006年には中国にも循環を検討中と述べた。)しかし、東西冷戦構造崩壊後の地域紛争が絶えない昨今、このような国際展が実現することは歓迎すべきことではないだろうか。(Yoko Yamazaki)

             

             

Oleg Kulik

Cosmonaut (from the Installation Museum Series), 2003

Wax, mixed media, and vitrine 64 15/16 x 68 7/8 x 23 5/8 inches

XL Gallery, Moscow

Photo: © XL Gallery, Moscow

 

 

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