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-CONCEPT- OLD記事

ホットなリアルタイム ニユース


 オークション

 

 シーズンのたびに話題になる世界的有数のコレクターAuguste Pellerin(オウガステ・ペレリン、1929年没)は印象派、後期印象派、なかでもセザンヌ(約150点)を始めマネ、モネ、ロダン、ルノアール等を所蔵していた。が、彼のコレクシヨンは子孫により徐々にオークションハウスを通じて売られて行った。

 今シーズン、クリスティーズの11月8日のオークションで10点のセザンヌ、ロダンの彫刻とマネの絵を競売にかける。これら大作家の本物の初期作品はただ美しい絵を居間に飾りたがるアートラバーよりも、学者、真剣な鑑定家、美術館に属すべきものである。

 セザンヌの“The Orgy”(オージー)1867年作 この作品はルーブル美術館のヴェロネーズの傑作“The Marriage at Cana”(カナでの結婚)にヒントを得た -は7~10百万ドル(約7~11億円)と入札価格が推定されていて、美術館も狙っている作品である。  

 ロダンの彫刻“Eve”(イヴ)1897年作 この作品はパリ、ロダン美術館所蔵“Gate of Hell”(地獄の門)の「アダムとイヴ」の1部として鋳造されたもので、3~4百万ドル(約3~4、5億円)と推定されている。 

 マネの“Polichcnelle”(ポリチネレ)1873年作は、2、5~3、5百万ドル(2、5~4億円)と推定されている。


National Gallery of London, England

イギリス ロンドン国立美術館

 

展覧会名   Renaissance Florence: The Art of the 1470`s

           「ルネサンスのフィレンツェ:1470年代のアート」

 

会期        2000年1月16日迄

 

イタリア・ルネサンス美術の最盛期、15世紀のフィレンツにおいて、ロレンツオ・デ・メデイチ(イル・マニーフィコとして知られている)はフィレンツェ共和国を統一、支配する為にヴィジュアルアートを1つの手段として選らんだ。彼はアーテイストに競争し競合するのを、またテクニツクと主題を追求するのを奨励した。この時期ヨーロツパで最もアーテイストの中心地として栄えたフィレンツェを明らかにするのが、この展覧会の意図である。作品はウフィツィ美術館、スコツトランド美術館から貸しだされたのと同美術館所有の作品が展示されている。主要作家、アンドレア・デル・ヴェロッキオ、アントニオ、ピエロ・ポライウオロ(父、子)、フィリッポ・リピ等が展示されている。

 


 

ボッテイチェリ獲得に関する駈け引き

 

 キンベリー美術館(フォート・ワース、テキサス)館長ティモシー・ポッツ氏は館長になって以来、ずっと同美術館に相応しい傑作を追い求めてきた。最近、彼はボッテイチェリの“Virgin Adoring the Christ Child”(幼児キリストを礼拝する聖女)1480年頃作

  これは、ボッテイチェリの作品の中でも最高傑作の1点で、この作家の全てを表わしたもの が購買可能であるのに気付き、急ぎ交渉を始めた。この作品は由緒あるスコットランドのゴスフォード・ハウスが所蔵していて、10年以上も一般公開されていない。

 問題はイギリスの国宝とも言えるこの作品を、国外に輸出できるかの手続きと地元であるスコットランド美術館がボッテイチェリ作を1点も持っていない事にある。

 キンベリー美術館は、この作品に対して24百万ドル(25億円)の値を付け支払う用意がある。この値段以上にスコットランド美術館が予算を取れれば問題は速やかに解決するが、大方の予想は無理であろうとの事で時間の問題で、この作品はテキサスにいくであろう。

 

筆者蛇足   上記したように、最近というか美術界もグローバルな経済社会(別にこれは今始まつた事では無くアートが宗教画、つまりパトロンが教会、神社仏閣等から独立した時=ルネサンス以来)と密接な関係がある。これらについては、機会があるたびに書く予定です。

 

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