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-CONCEPT- OLD記事

フローティング・アイランド(浮遊する島)

Floating Island to Travel Around Manhattan Island by Robert Smithson

9/17−9/25、2005

 

Floating Island to Travel Around Manhattan Island by Robert Smithson,

on the Hudson.   Photo© S. Yoshida

フローティング・アイランドは、1973年、35歳で亡くなったローバート・スミッソンが1970年に企画したもので、タグボートに曵かれる人口の小島(約27m x9m)プロジェクト。存命中には実現されなかったものだが、現在公開中のホイットニー美術館のスミッソン展にあわせ、約30年ぶりに具体化の運びとなった。ハドソンリバーとイーストリバーで午前8時から午後8時まで期間中毎日公開される。

フローティング・アイランドは、セントラルパークの設計者フレデリック・ロー・オルムステッドへのスミッソンのオマージュと呼ばれる。オルムステッドがセントラルパークの設計に取り組んだのは1850年代で、当時のマンハッタン島は氷河時代の地層の影響で緑の無い砂漠の様な場所だったという。スミッソンは、オルムステッドが“彫刻をつくるように自然を創造した”点に共感し、セントラルパークの断片としてフローティング・アイランドを計画した。

しかし、ラフスケッチしか残されていない故人のプロジェクト実現には様々な問題もある。例えば人工島の樹木の選択。スミッソンは、マンハッタン島近辺の自生の樹木を想定したようだが、しだれ柳をのぞき特定していなかった。(しかもしだれ柳は、ニューヨーク自生の樹木ではないらしい。)スミッソンの遺志を継ぐべく、未亡人ナンシー・ホルトも、プロジェクトの施行にあたり子細にわたり助言にあたった。プレス公開で彼女は、プロジェクト実現までの約30年間を“steps of time(時間の階段)”だと表現。もちろん加えられたしだれ柳が多少紅葉している点にもふれ、時間の経過の象徴でもあると述べた。

一般公開の前日、早くもニューヨークタイムズ紙のアート欄は、フローティング・アイランドに関する記事を掲載。総工費用約20万ドル(約2千万円)。これは、クリストのゲートプロジェクトの約100分の1であるとし、同じくセントラルパークに関わるプロジェクトとしては正反対のものだと述べた。プロジェクトの終了後撤去されたゲートと異なり、フローティング・アイランドで使用された岩は、セントラルパークから借り出されたもので終了後はパークに返され、使用された樹木も植樹されるという。(Yoko Yamazaki)

 

 

 

 

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