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-CONCEPT- OLD記事

オン・ロケーション展

O n Location

5/9−10/30、2005

ニューヨーク・トランジット・ミュージアム ギャラリーアネックス

New York Transit Museum Gallery Annex

Grand Central Terminal

 

ニューヨーク・トランジット・ミュージアムは、ブルックリン・ハイツにあるニューヨークの交通網の歴史を展示する博物館。その別館にあたるのが、グランドセントラル駅構内にあるギャラリーアネックス。そこで、フィルムの中に登場したニューヨークのバスや地下鉄シーンを紹介する展覧会が公開中。

嬲られ者Manhandled (1924)

Photograph, courtesy of Photofest

Paramount Pictures

Directed by Allan Dwan 

Starring Gloria Swanson, Tom Moore, Lilyan Tashman, Ian Keith

ニューヨークが始めてフィルムに登場するのは、なんと一世紀以上も前の1896年(トーマス・エジソン・カンパニーがウイリアム・ハイセWilliam Heise に制作を委託したもの)。ニューヨークの地下鉄オープンは1904年。ハリウッドに始めてフィルムスタジオが登場するのが1911年。ニューヨークの地下鉄やバスは、近代都市を象徴するものとしてフィルム業界にとっては魅力的なモチーフだったようだ。都市で働く女性の姿も近代的だった20年代、「嬲られ者Manhandled」(1924)では、グロリア・スワンソン演じるニューヨークで働く女性が、一日の仕事を終え地下鉄で帰宅するまでの一苦労が描かれる。しかし、資金的、技術的な問題でフィルムのロケが普及するのは戦後の1940年半ば以降。例えば、ジュールス・ダッシン監督の「裸の町The Naked City」(1948)は、すべてニューヨークでロケを行った。ドキュメンタリー的な手法が評価され、アカデミー賞撮影賞を受賞した作品。

裸の町Naked City (1948)

Photograph, courtesy of Photofest

Universal International Pictures

Directed by Jules Dassin

Starring Barry Fitzgerald and Don Taylor

ニューヨークの休日Sunday in New York (1963)

Photograph, courtesy of Photofest

MGM

Directed by Peter Tewksburg

Starring Jane Fonda and Rod Taylor

興味深いのは、ロケに使われた地下鉄等の交通機関が時代ごとの風潮を示す舞台設定として機能していること。例えばジョン・トラボルタの「サタデーナイト・フィーバーSaturday Night Fever」(1977)に登場する落書きだらけの地下鉄車内は、まだまだ犯罪率の高かった70年代のニューヨークを象徴する。ロケ地が舞台設定と必ずしも一致するとはかぎらない。例えば、1993年に制作されたロバート・デニーロがローカルバスの運転手を演じる「ブロンクス物語A Bronx Tale」は、60年代のブロンクス地区を描いたものだが、実際にはブロンクスではなくクイーンズでロケされたシーンが多いという。それは撮影当時クイーンズ地区の方が60年代当時の雰囲気を残していたからだという。ロケ地がどのような味付けをされて映画に登場しているのか、また映画に登場する都市の設定がストーリー全体にどのような味付けをするのか考えてみるのもおもしろい。

(Yoko Yamazaki)

 

 

 

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