• N
  • TCg^c
  • vCoV[|V[
  • [
-CONCEPT- OLD記事

ヴォルフガング・ティルマン Wolfgang Tillmans

アンドレア ローゼンギャラリー

11/1~12/6,2003

Andrea Rosen Gallery

525 West 24 Street New York, NY 10011

 

会場風景

Andrea RosenGallery,New York

November 1 –December 6, 2003

Photographer

Oren Slor

Copyright

©Wolfgang Tillmans

                        ロンドンを中心に活躍するドイツ人フォトグラファー、ティルマン。

MoMAでのアンドレア・グルスキー、メトロポリタンでのトーマス・シュトルートと大きな回顧展が続いた近年のニューヨークでは、ドイツ人フォトグラファーというと、まるで一つのジャンルのように語られる感がある。しかし、彼らより一回り若いティルマンのアプローチは、写真というメディアにまた別の新たな側面を探ろうとするものだ。

                        それは、グルスキー、シュトルートの作品が、写真の客観性という観点から出発しているのに対し、ティルマンは、フォトグラファーの知覚性といった主観的な部分から出発するからだ。彼の展覧会では、彼の記憶、経験を追うかの様に毎回異なる文脈のイメージが展開する。展示素材や展示過程も重視するティルマン。それは、フォトグラファーの”目”とともに、“手”なる要素にも注目してとのこと。

会場風景

Andrea RosenGallery,New York

November 1 –December 6, 2003

Photographer

Oren Slor

Copyright

©Wolfgang Tillmans

                        今回のテーマは"抽象Abstraction"。大きな筆跡を連想させるマゼンタの色彩のみのまさに抽象的なイメージと、静物、風景、そしてスナップのようなナイトライフ写真など、様々な具体的なイメージが並列する。移り行くティルマンのイメージの中で変わらない核となる物は、美的価値観におけるハイエラルキーへの挑戦。見る側に何をもって美しさを判断するのだろうかと問いかける。

                        この夏にはロンドンのテート・ブリテンで初めての回顧展を行っているティルマン。テートにとっては初のフォトグラフによる回顧展となり、話題となったようだ。

Yoko Yamazaki)

 

 

Copyright (C) 1999-2010 New-York-Art.com All rights reserved.