スペース・ビィトウィーン
The
Space Between
8/3—27、2005
Mixed
Greens
531
West 26th Street, New York NY
Rachel Beach 1
Untitled, 2005
Wood, wood veneer, formica and acrylic
24 x 33 x 7 inches
Courtesy of Mixed Greens
本展は、“スペース“というテーマのもとに5人のアーティストの作品を展示する。スペースは、空間という意味だけでなく、宇宙を意味する事もあれば、何かの隙間や余白、あるいは距離を表すこともある。それは、平面と立体、自然と構築物など、両者の相違が明らかに視覚認識できるものの間に存在することもあれば、事実と空想など、認識上の概念の間に存在することもある。ドローイングや写真、レリーフなど異なるメディアによる5人の作品は、見る側に様々なスペースの意味を想起させるもの。
Rob Carter 1
Arata Isozaki, 2004
Silver gelatin
20 x 16 inches
Courtesy of Mixed Greens
Amy Pryor 1
Post View, 2005
Window and envelopes
Dimensions variable
Courtesy of Mixed Greens
展開図の様なレイチェル・ビーチ(Rachel
Beach)のベニア板によるレリーフは、平面的なイルージョンを内包し、平面と立体が同時に存在する。写真やビデオを用いたロブ・カーター(Rob
Carter)は、架空空間を表現する。 空想とは常に架空なものというメカニズムを表現しようとする。エミー・プリョール(Amy
Pryor)が選んだ素材は窓付き封筒。商業用に多く用いられ、窓には受取人の住所が入り、
開封(アドレス)と密封(個人情報)を同時に示唆するもの。ギャラリーの窓に貼付けられた窓付き封筒は、同様に隠蔽と露呈の双方の機能を果たす。アン・ポラシェンスキ(Anne
Polashenski)は、室内建築デザインやテキスタイルの要素を併合し、自分自身の姿をカムフラージュする。一見ユーモラスでもあるが、束縛かそれとも束縛からの回避かといった内省的な問いかけを含む。ウィリアム・ウェグマン(Willam
Wegman)は、見つけた絵はがきのイメージを自由に広げ、もとのイメージを新しいイメージへと変換する。その変換が一枚のドローイングの上で成立するというもの。
それぞれ小さな作品だが、テーマの切り口が多岐に渡り、しかも示唆に富む。(Yoko Yamazaki)
Anne Polashenski 1
Floral Faux Pas Obliteration, 2004
C-print and gouache on paper
10 x 8 inches
Courtesy of Mixed Greens
William Wegman 1
Victoria Sambunaris, 2003
Found postcard and watercolor on paper
Courtesy of Mixed Greens