BRIO Awards Show
6/1 - 8/3, 2005
Longwood Art Gallery @ Hostos
450 Grand Concourse at 149 Street
Installation view of BRIO Awards show
Longwood Art Gallery @ Hostos
Photo © S. Yoshida
BRIO (Bronx Recognizes Its Own) Awards
は、非営利団体ブロンクス・カウンシル・オン・アート(BCA)の活動の一環としてブロンクス地域の
様々な分野のアーティストを支援するプログラム。(1989年に設立。)本展は、
本年度BRIOに選抜されたヴィジュアルアーティストの作品を中心に公開展示したもの。その開会は、この6月に行なわれた第一回ブロンクス・アート・フェスティバル(6/1?
4:地元の美術館や劇場でジャズ、パフォーマンス、ドキュメンタリーフィルムなどが公開された)のオープニングを飾った。
8/3、2ヶ月の会期を終えたギャラリーでクロージングパーティーが行なわれたが、多くの人々が訪れるにぎやかな閉会となった。
Installation view of BRIO Awards show
Longwood Art Gallery @ Hostos
Photo © S. Yoshida
本展を企画担当したのは、ロングウッドギャラリーのディレクター、エドウィン・ラモラン(Edwin Ramoran)
。彼は、過去のBRIO選抜者にも作品を依頼した。 すでに知っているアーティストでも実験的な新しい切り口の作品を出品してくれたのが楽しいと語った。
Installation view of BRIO Awards show
Longwood Art Gallery @ Hostos
Photo © S. Yoshida
パーティーに参加した数人のアーティストが取材に応じてくれた。ファウンド・オブジェクトによる作品を展示する彫刻家ヘレン・ブラント(Helene
Brandt)は、日本に訪れた事もあるという。日本での滞在中、茶道や武道に触れ、スタイルやテクニックについて考えさせられたという。プォトグラファー、ロン・ターナー(Ron
Terner)は、生まれも育ちもブロンクスというが、両親ともにオーストリア移民だという。彼は、中南米で出会った人々の写真を出品している。また、日本人アーティストとしては、北浦信一郎が本年度BRIOに選抜された。本展には、特定の価値観念を曖昧にするような彼のペインティングと、日常的で身近な生活空間を描くようなダニエル
R. ハウベン(Daniel R.
Hauben)のペインティングが同時に並んだ。様々な価値の解け合うメルティング・スポットのような展覧会。それがまたブロンクスの特徴でもあるのだろう。(Yoko
Yamazaki)
Installation view of BRIO Awards show
Longwood Art Gallery @ Hostos
Photo © S. Yoshida
Installation view of BRIO Awards show
Longwood Art Gallery @ Hostos
Photo © S. Yoshida