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-CONCEPT- OLD記事

The Frick collection

フリック・コレクション


住所  East 70th Street t  Fifth Avenue

Tel. 212-288-0700

URL  http://www.frick.org

~   10A.M.~6P.M.

        1P.M.~ 6P.M.

        休館

入場料     $10 (students and senior citizens $5)


Greuze the Draftsman

ジャン・バプティスト・グリュ‐ツのドローイング展

May 14 - August 4, 2002

 

アッパーイーストサイドの美しいマンションを美術館スペースとするフリックコレクション夏季の展覧会は、18世紀フランスの画家、製図家ジャン・バプティスト・グリュ‐ツのドローイング展である。他の優れたフランス人画家、WatteauBoucherFragonardの展覧会が幾つも開催される中、グリュ‐ツの展覧会が企画されたのは初めてのことだ。

 

 

Head of an Old Man, Study for “A Marriage Contract,” 1761

Read and black chalks, stumped, over graphite on white paper, 476 x 330 mm

Private collection, New York

Photograph: Richard di Liberto

 

 

Bust of an Old Man, 1763 (?)

Red, black, and white chalks with stumping, wetting, and erasure on light brown paper

466 x 376 mm

The Woodner Family Collection

Photograph: Jim Strong

 

展覧会の企画者Edgar Munhall(エドガ-・ムンハル)はグリューツについて次のように言っている。

「このアーティストのドローイングには、瞬間的なひらめきがある。決して必要以上の線をゆるさないその行程は、見る者にたった今描きおえたばかりの絵のような新鮮な印象を与える。子供たちは実際に生きているように描写され、女たちは彼女たちの魅了を惜しみなく発揮し、男たちは恐怖に怯えた表情を隠さず、犬は吠え散らす。これらはみんなグリュ-ツの長い一生で捉えられた現実の世界とその様々な表現なのだ。彼がもし100年後に生きていたら写実主義者と呼ばれ、200年後に生きていたら素晴らしい映画監督になっていただろう。」

 

 

Seated Elderly Woman, Study for “The Beloved Mother,” 1765

Red chalk on cream paper, 378 x 289 mm

Musée du Louvre, Paris

Photo RMN – M. Bellot

 

 

Head of a Woman, c. 1765

Red chalk on cream paper, 430 x 330 mm

Private collection

Photograph: J. Michel

 

 

Lamentation over the Dead Christ, c. 1970

Pen and brush with brown ink on white paper, 362 x 257 mm

Private collection, Paris

Photograph: Richard di Liberto

 

今でこそ当たり前の現実を写実する行為だが、18世紀頃には誰もが現実を表現していたわけではないのだ。グリュ-ツは現実の日常茶飯事の出来事、人々の動作、表情、仕草、感情を描き続ける喜びを自分で発見したのだった。

 

グリュ-ツの一生で興味深い時期を二つ挙げる。グリュ-ツが収めるはずの作品を提出しなかったために1767年度のアカデミー展に参加できなくなった時があった。アカデミー展に参加できなかったグリュ-ツは歴史的絵画を専門とするアカデミーに転属するが、そこで発表した作品は散々の批評を受けた。生命のあるものを観察すること、それを描写することを何よりも生きがいに感じる作家が過去を題材にしようのにそもそも無理があったからだ。また、若くて美しかった妻が彼の成功を自分の利益にし、愛人をつくり、狂暴化していった時があった。グリュ-ツはそんな自分と妻の関係を題材にした作品を制作した。画家が自分自身の経験を描くのもその頃はめずらしかった。グリュ-ツがいかに自らの経験、しかも愉快というよりは不愉快、不幸、辛い経験を第三者の視点から観察し、他の場合と同じように描写したか。一体どういう気持ちで包丁を振り上げ部屋に駆け込む妻の手を、指を、眉間の皺を観たのだろうか、描いたのだろうか。実に興味深いと思う。この一件の後に描かれた美しく仲の良い俳優とその妻の肖像画は、羨望の思いで描かれたものではないだろうか。

 

Portrait of Baptiste aîné, 1978-1800

Pastel on cream paper, 419 x 337 mm, affixed at the time of execution to a larger sheet, 451 x 375 mm, mounted on stretchers

The Frick Collection, New York; acquired with funds bequeathed in memory of Suzanne and Denise Falk

Photograph: Richard di Linerto

 

 

 

Portrait of Madame Baptiste aîné, 1978-1800

Pastel on cream 0paper, 456 x 336 mm

The Frick Collection, New York; acquired with funds bequeathed in memory of Suzanne and Denise Falk

Photograph: Richard di Linerto

 

 

The Ungrateful Son, c. 1777-78

Red chalk on white paper, 419 x 324 mm

Gift in memory of Douglas Huntly Gordon and in Honor of the 50th Annicersary of the National Gallery of Art

Photograph: Jean Bernard

秀島美弥

 

 

 

 

 

 

 

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