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-CONCEPT- OLD記事

Whitney Museum of American Art

(ホイットニー美術館)


住所 945 Madison Avenue at 75th Street, NYC
電話 (212)570-3676

URL http://www.whitney.org

火~木 11:00A.M.6:00P.M.

金 1:00P.M.9:00P.M. (1週木曜日 6:00P.Mから9:00P.M.料金任意)

土、日 11:00A.M.6:00P.M.

月 休館

一般 12.50ドル


ジョン・カリン展(John Currin)

Whitney Museum of American Art

11/20, 2003~2/ 22, 2004

 

                        ニューヨークをベースに活躍する若手アーティスト、カリン(1962~)の美術館での初の展覧会。近年特に注目されているカリン。’89から現在に至るまでの50点余りの作品が並び、キャリア半ばのカリンの作品の流れが一覧できる。

Ms. Omni, 1993

Oil on canvas

48 x 38 in. (121.9 x 96.5 cm)

Stefan T. Edlis and H. Gael Neeson Collection

Courtesy Andrea Rosen Gallery,New York

Photograph by Peter Muscato

© John Currin

                        モデルに対する自己の愛着をあえて打ち消すような初期のモノクロの人物画は、描かれた人物への関心というより、抽象的な構成ヘの執着が見える。転機は1997年のHeartless。同時期カリンはあるハリウッド女優をもとに一連の女性像を描くが、それを”Cosmo Girl”と呼んでいる。それらは、例えばコンピューターグラフィックによるイメージの様に虚構性と妖艶なリアルさが同居する。伝統的な絵画表現によるイメージだが、それがカリンの個人的なある理想像ヘの執着から出発している点、現代アートのある傾向(プライベートライフをもとに展開する写真や絵画)に通じる。

Heartless, 1997

Oil on canvas

44 x 36 in. (111.8 x 91.4 cm)

Private Collection, New York

Courtesy Andrea Rosen Gallery, New York

Photograph by Fred Scruton

© John Currin

                        結婚を期に、女性のイメージが、より肉感的になってくる。夫人がモデルとして再三登場するようだが、虚構というサインを常に提示するように、そのイメージは、歴史的な絵画を舞台に展開する。例えば、Pink Treeは、北方ルネサンスの巨匠クラナッハの絵画を、そしてStamford After- brunchは、日常生活を描写したオランダバロック絵画を彷佛させる。

The Pink Tree, 1999

Oil on canvas

78 x 48 in. (198.1 x 121.9 cm)

Hirshhorn Museum and Sculpture Garden, Smithsonian Institution,

Joseph H. Hirshhorn Purchase Fund, 2000

Courtesy Andrea Rosen Gallery, New York

Photograph by Fred Scruton

© John Currin

 

Homemade Pasta, 1999

Oil on canvas

50 x 42 in. (127 x 106.7 cm)

The Rachofsky Collection,Dallas

Photograph by Fred Scruton; courtesyAndrea Rosen Gallery,New York

© John Currin

                        カリンの描く、くったくのない穏やかな日常のグループシーンは、理想的なアメリカンライフを表現したイラストレーター、ノーマン・ロックウェルの影響も受けていると言う。そこにはある女優に傾倒したと同じ、カリンのアメリカンポピュラーカルチャーへの関心が写し出される。ポピュラーカルチャーのイメージにおける理想と現実、虚構とリアル。その微妙なバランス関係は写実とデフォルメを融合した伝統絵画も変わりがないのかもしれない。しかも皆が美術館へ何気なく足を運ぶ現代、一見時代錯誤的で奇妙に映るカリンの絵画に、私達が何かなじみを感じたとしたら、それはなぜなのか。それがカリンの問いかけのようだ。

Yoko Yamazaki)

 

 

 

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