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「料理の鉄人」がアメリカ人グルメの間で人気 第2弾

 何故私が「料理の鉄人」の記事をわざわざ取り上げたかと申しますと、何度も書きますが日本とアメリカのアートに関する認識の違いを如実に表わしていると考えるからであります。

 第1弾にも書いたように何故「料理の鉄人」でさえアート欄で取り上げられるかが、もしかすると話題として1番解りやすいかと考えた訳です。 話をもう少しアート関係に戻すと、日本では映画を始めクラシック以外の音楽は芸能になり、 これは舞踊、これも又バレー以外は日舞でさえ余りアートとは考えられていないのが現状であります。 でも何故か歌舞伎だけはアートの範疇になつています。 かぶきとは河原乞食のエンターテイメントであり、かぶき者と申せば江戸時代のやくざ旗本の代名詞でもありました。

 ここで、たまたま私が読んでいた司馬遼太郎の「北斗の人」。 この小説は言わずものことながら千葉周作の物語であり、この小説のなかに興味深い記述がありました。 享保のころですから八代将軍吉宗(1684~1751年)の頃に大阪の剣客で丹羽十郎左衛門のあらわした「天狗芸術論」との流行書がありました。 そこで司馬が説くには「一切の芸術」と言う言葉からはじまる芸術とは西洋でいう芸術(アート)よりも広範囲なことばで、絵画、芸術、碁将棋、遊芸までふくめている。 と書きさらに「一切の芸術、むろんこの芸術は、剣術だけでなく放下ずかい(大衆歌手)から茶碗廻しまでふくめてのことだ」と断言する。

 300年も前にこのような説を、それが剣術の為に書かれたとしていても、あったのが何時から現在のような教条主義になってしまったのでしょう。

 この元凶は明治時代の田舎者の西洋至上主義、また第二次世界大戦後のアメリカ一辺倒の結果であると思はざるを得ず、皮肉なことに現アメリカはロック歌手、映画俳優でもアーティストと呼んでおります。 日本でも彼らはアーティストと自称していますが、芸能、スポーツ紙でしか取り上げられないのが現状です。

 このギャップをどのようにすれば埋められるのかが、このNY Artの使命だとも考えるしだいです。 これからも機会があれば何度もシツコク書いていく予定です。 皆様のご支援、またご意見を聞かせていただければ、幸甚にぞんじます。

藤尾諭秀

 

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