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-MUSEUM&GALERY- 美術館&ギャラリー

2008.11/4-2009.3/22

The Museum of Modern Art
1220 Fifth Avenue New York, NY

Reality Check Truth and Iluusion in Contemporary Photography展

メトロポリタン美術館所蔵の30点の写真から構成された展覧会。写真とは、被写体をそのままとらえ、そのリアリティーを映し出すものなのだろうか。写真のイリュージョンとリアリティーについて、現代写真の一つの傾向をコンパクトに検証する。

デコルシアの写真は、偶然とらえた一瞬のシーンのようでありながら実は緻密なセッティングのもとに撮影されたもの。デイビッド・レビンタールの写真は、戦線の兵士をとったものかと思いきや実はおもちゃの兵士を大写しにしたもの。ビク・ミュニッツのローバート・スミッソンのスパイラルジェティーは、初めて目にする人にはまるで本物の航空写真のように映り、誰もブルックリンのスタジオで撮影したミニチュアだとは思わないだろう。これらの写真からは、見る側のリアリティーが事実とはかけ離れた写真のイリュージョンによって左右されることがあるとわかる。

デジタルカメラの普及も視覚的なリアリティーを複雑にする。写真のデジタル処理が一般化する中、すべてデジタル処理によるクライグ・カルパックヤンの写真の被写体は、現実には存在しないもの。その一方でジュリアン・ハウルハーバーのガソリンスタンドの写真は、デジタル処理が全く行われていないにもかかわらず、奇妙な不自然さが印象的。トーマス・シュトルートのラスベガスの写真、イスラエルのフォトグラファー、シャイ・クレマーの砂漠上のイスラエル軍事基地のパノラマ写真にいたっては、イルージョンとは、写真の上のことなのかそれとも現実の世界でのことなのかを考えさせられる。ジョエル・ステンフェルドの写真は、洪水がえぐった道路と崩れた土砂とともに落下した乗用車をとらえる。自然災害というセッテング無しの写真にもかかわらず、あたかも映画のシーンのような感覚を覚える。 写真のリアリティーを超え、私達にとってのリアリティーとは何なのかをも考えさせられる小さいながら興味深い展覧会。(Yoko Yamazaki

 



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